最近、高齢の小説家・漫画家が、作品が未完結のままお亡くなりになるケースを良く見かけます。少し古いですが「栗本薫」さんの「グインサーガ」、「半村良」さんの「太陽の世界」は小説です。漫画では、「三浦健太郎」さんの「ベルセルク」、「さいとうたかを」さんの「ゴルゴ13」、「白土三平」さんの「カムイ伝」などです。 「ゴルゴ13」 は、アシスタントスタッフが継続して作品を創り続ける事を発表していますが、「ベルセルク」と「カムイ伝」は未完のままになってしまうようです。それ以外にも、作者が高齢にもかかわらず、未完の作品は多くあります。ファンとしては、アシスタントスタッフさんが継続して作品を創っていただけるのは嬉しくもあり、複雑でもあります。
先日、ニュースでも報道されていましたが、日本の人口に占める50歳以上の割合が約50%に達したようです。つまり、日本人の2人に1人は50歳以上ということです。日本の高齢化は既知の事実ですが、現実を見ると驚きです。少子化を考慮すると、老々介護が始まるのも時間の問題かと思われます。この異常事態を解決するには、2つの方法しかありません。ひとつは、子供を産みやすくするための様々な制度を整備すること。(男性の育休取得の義務化・子育て支援制度の充実・世帯収入の向上など)もうひとつは、海外移民の受け入れです。
何処かの政治家も言っていますが、漫画は日本の文化だと考えます。若い方が、漫画家を目指すことのできる日本で合って欲しいです。最近ではデジタルで漫画を読むことも増えていますが、優良とされる漫画は、知識を得たり、喜怒哀楽を感じたりすることも出来ます。その文化が後世にも継続されていく事を願っています。