世の中は、様々な間違った情報で溢れています。その中から、自分自身で正しい情報を取捨選択する必要性があります。ひと昔前までは、論文や参考書籍にて情報の真贋を確認するのが当たり前でした。しかし、現在では「検索エンジン」がその役目を担っています。もし、検索してたどりついた「webサイト」が全て間違った情報を取り扱っていたらいったいどうなるでしょう?そうでないという保証はどこにもありません。「おかしいな?」と感じた情報については、必ず真贋を確認するようにしましょう。
それでは、いくつか代表的な間違った情報を修正していきましょう。
Q1/ニワトリの卵は、赤い方が栄養価が高い?A1/赤い卵の価格が高いのは、栄養価が高いからではありません。白い卵を産む種類の鶏よりも、赤い卵を産む種類の鶏がエサを多く食べるからです。卵としての栄養価には、ほとんど差はありません。差があるなら、「日本食品標準成分表」において区分がされているはずですが、そのような事実はありません。
Q2/「シリカ水」というような健康に良いとされる水と、水道水に成分の差はあるのか?A2/ほぼ差はありません。シリカ(二酸化ケイ素・SiO2・シリコン など)の、動物実験での反復毒性データを確認すると、5g/kg/day・10g/kg/dayでも影響なしとされています。【日本医薬品添加剤協会webサイトより】様々な販売サイトで確認しましたが、5g/Lも10g/Lものシリカを含んだ水は販売されていませんでした。
Q3/「血液はドロドロよりサラサラが良い」は本当なのか?A3/血液がサラサラになるのは、血中の水分量が多い時です。血球成分に差はありませんので、サラサラ過ぎてもドロドロ過ぎても血液としては正常な状態ではありません。一時期問題になったので覚えている方もいらっしゃるかもしれませんが、血球成分が多重に写っている顕微鏡画像を客に見せて、「血液がドロドロで危ないから」といって健康商材を購入させる手口が流行しました。商材購入後には、血球成分の重なりが少ない部分を見せて、改善していると信じ込ませていました。
言葉の定義が曖昧なものとしては、「デトックス(何を毒素として、何を取り除くのか)」や「水素水(水素を含有する水が水素水ならば、水道水も水素水である)」などもあります。