今回の一都三県の「緊急事態宣言」ですが、学校は「休校要請」されないことになりました。大人は「仕事の70%をリモートワークにしろ」という無茶な要請をされています。多くの方が自宅にいる時間が多くなると思うので、読み物として少し私の歴史でも書いてみることにします。
私は大学時代、農学部農芸化学科で専門は微生物でした。とはいっても、「ウイルス」とかではなく、”特定の「原虫(ゾウリムシなどの仲間)」「細菌(いわゆる菌)」「酵母(いわゆる発酵を担当する微生物)」が、「反すう動物(牛・羊・山羊などの動物)」の胃内部で特定の割合で「接合(くっつくこと)」することにより、「栄養摂取効率」が飛躍的に向上して、「飼料代の減少」「出荷までの期間短縮」「健康増進による薬剤費減少」、を達成して「生産農家」にも「消費者」にも貢献する”というテーマでした。そのため、いったん実験動物となる小型山羊の胃をクリーンにする必要がありました。現在では獣医資格がないと使用できない「動物用麻酔薬」を用いて実験動物を眠らせ、体表面から第一胃(反すう動物には、胃が4つあります)に穴を空け、取り外し可能なフタを付けます。そうしてから、これも現在では簡単に入手できない強力な「殺菌薬」を流し込み、胃洗浄を繰り返します。その後、体表面もクリーンにしてから、クリーンルームで実験を行っていました。今では大学側に申請をしても、簡単には認められない実験だと思います。私が何を言いたいかと言うと、「その時代では当たり前の事でも、後から考えれば異常だった」という事です。今回の「緊急事態宣言」も、10年もすれば「あの時代は異常だったな」と思うようになるでしょう。でも、その時には既に手遅れです。
世界中の皆さんが衛生面に気を使う様になったおかげで、人間が媒介する致死性の各種病原性「ウイルス」「真菌(カビ)」「細菌」の感染率が、大幅に減少しています。言い方は非常に良くありませんが、農学的・畜産学的・動物学的に言うと、今回亡くなっている方の90%以上は「繁殖年齢を過ぎた方(子どもを作ることのできる年齢ではない方)」か「病気を持った方」、つまり農学部的にまとめると「生産性の低い方」です。「マスク」「手洗い」「消毒」「ソーシャルディスタンス」、さらに「ワクチン」が定着すれば、「生産性の高い方」つまり「繁殖年齢の方(子どもを作ることのできる年齢の方)」「病気のない方」、は生き残る可能性が非常に高くなります。それを、「生産性の低い(高齢で頭の固い)政治家」は、選挙権のあるなしだけで、高齢者優先で医療を提供しようとしています。それに対して、「お子さま」を持った保護者の皆さまは、もっと抗議してもよいのではないでしょうか?