株式会社商船三井の「ばら積み貨物船 WAKASHIO(わかしお)」が、モーリシャス諸島沖で座礁して、燃料の重油が1,000t以上流出するという事故がありました。最新の情報でも、5t程度しか回収できておらず、海洋汚染が深刻化しております。
日本では相変わらず新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の話題で持ち切りですが、欧米ではこのニュースをトップにしたTVやwebサイトもあったようです。このモーリシャスには大規模なサンゴ礁が広がっており、固有種や絶滅危惧種も多数存在しているので、環境に対する意識の違いが明確に表れた形です。
モーリシャス政府は緊急事態を宣言し、日本やフランスなどの各国が支援を表明しています。しかし、モーリシャスは観光立国なので、きれいなビーチがなければ観光客を呼び込むことは厳しいでしょう。商船三井は事故主としての責任を追及されることになるでしょうが、モーリシャスの国民すべての生活を補償することは不可能でしょう。
企業の責任という話題では、トヨタ自動車が、2020年の4~6月期の連結決算(国際会計基準)を発表しました。純利益74.3%減としながらも黒字を確保するという内容となりました。自家用車の修理があったので販売店さんで聞いてみたところ、ウイルス騒ぎのためにイベントや販売促進もできないので販売店は車が売れずに大赤字になっているそうです。
販売店は大赤字、メーカーも利益激減のため可能な援助は少なく、このままでは販売店が持たないということで、(直近ではありませんが)東京では5社が統合してトヨタモビリティ東京ができました。東京トヨタ、東京トヨペット、トヨタ東京カローラ、ネッツトヨタ東京、トヨタ東京販売ホールディングスの5社が統合した形です。そのうちに不採算店舗は閉鎖されていくのでしょう。この流れは全国へ、そして他の自動車メーカーへも移っていくでしょう。
そのうちに、年収400万円がエリートの世界がやってくるのかもしれません。