「新型コロナウイルス」の感染拡大がどんどん問題化しています。しかし、ベースとなるPCR検査数が増加すれば陽性者数は当然増加しますし、不顕在性感染者がどんどん判明するので、陽性率も増加します。あまりにも当たり前の事なので、個人的な感想としては、「何を今更?」といった感じです。問題となるのは、100%の感染防止対策と100%の治療薬がない事(院内感染や医療従事者の感染が防げない事)と医療リソースが「新型コロナウイルス対策」に持っていかれる事で、他の医療行為・治療行為が手薄になってしまう事です。
私も以前は医療関係の仕事をしておりましたのでよく理解しておりますが、スタッフ全員「患者さま」のために仕事をしています。「少しでも早く治癒して欲しい」「嘔吐がひどく、夜あまり睡眠がとれていない。副作用の少ない薬に変更できないか?」「床ずれがひどいので、体位変換の頻度を増やそう」「リハビリプランが手薄な日があるけど、スケジュール合ってる?」など、一生懸命に対応しています。それなのに、マンションで病原体扱いを受けたり、子どもが学校でいじめられたり、保育所で子どもを預ける事を拒否されたりと様々な差別を受けている事例が報告されています。
また、「医師」や「看護師」などの「患者さま」と接する仕事をするスタッフばかりが注目されがちですが、それ以外にも病院を運営するには多くの専門スタッフが必要となります。代表的な資格だけでも、臨床検査を行う「臨床検査技師」、装置のスペシャリスト「臨床工学技士」、治療のサポート「理学療法士」「作業療法士」、薬と言えば「薬剤師」、レントゲンやMRIを扱う「臨床放射線技師」などがあります。
「教育従事者」もそうですね。「生徒さん」に接する「講師」だけではなく、多くのスタッフの協力で成り立っている事を、忘れてはなりません。